冬虫夏草の正体

 

 

 

 

 

 

中国冬虫夏草は、蛾の一種であるこうもり蛾の幼虫に虫草菌が寄生してできる特殊なキノコです。キノコの分類学では「麦角菌目麦角菌科」に属し、虫に寄生する冬虫夏草は現在までに世界各地で400種類ほど見つかっています。日本でも350種類ほどが知られていて中国固有のものではありませんが、コウモリ蛾に寄生する冬虫夏草が抜きん出た効力を持っていることが研究の結果わかっており、コウモリ蛾の生息地は中国南西部の奥地、四川・雲南・青海・甘粛などのチベットからネパールにかけての標高3000〜4000メートル級の高原地帯であることから、中国冬虫夏草が正統種といわれています。

冬虫夏草の成分

これまでに明らかになっている冬虫夏草の有効成分で、最も注目されているのが
「コルディセピン」という物質です。

コルディセピンは核酸系の化合物で、細胞のガン化を抑制する作用に優れています。
核酸系の物質は滋養強壮効果、老化予防効果、免疫力強化が期待できる物質です。

D-マンニトールは糖アルコールのひとつですが、腸内細菌をよい状態に導いてくれます。
食物繊維のひとつで善玉菌を増やして大腸ガン、動脈硬化、心臓病、糖尿病の改善が期待できるとともに利尿作用(カルシウム拮抗剤としての役割)も期待できます。

キチン・キトサンも含まれています。細胞膜に含まれるキチン質が、酸によってキトサンに変わり、体内で消化されずに脂肪を吸収して体外へ持ち去ってくれます。
ダイエットを目指す方には脂肪を蓄積させないキトサンが役立ちます。キトサンは
血中の悪玉コレステロールを大幅に低下させ善玉コレステロールを増やすことも明らかにされています。

脳の松果体で作られる脳内ホルモンのひとつ
「メラトニン」には優れた抗酸化作用、免疫増強作用、老化防止作用があることもわかっています。人間の24時間の体内リズムを調整するのもメラトニンの役目です。
年をとると朝目覚めるのが早くなるのはメラトニンの生産量が減るためです。

豊富なミネラル-主なものをあげると
リン・マグネシウム・鉄・カルシウム・ナトリウム・カリウム・バリウム・アルミニウム・ケイ素・亜鉛・マンガン・ホウ素・チタン・クロムなど10数種のミネラルが含まれています。

β-D-グルカンはアガリスク、メシマコブなどのキノコ類の主要成分で、免疫力を高めることはよく知られています。
もちろん冬虫夏草にも含まれています。
β-D-グルカンに豊富なミネラルと、コルディセピン、D-マンニトールなどが加わることで、ほかのキノコとは違った効力を発揮します。

約20種類のアミノ酸が含まれています。
バリン・アルギニン・アラニン・グルタミン酸・ヒスチジン・イソロイシン・リジン・トリプトファン・スレオニン・チロシン・メチオニン・セリン・グリシン・システイン・フェニルアラニン・ロイシン・アスパラギン酸などですが、体内では合成がきかない必須アミノ酸9種類すべてが含まれています。

冬虫夏草には他のキノコには見られない成分がたくさん含まれていて、なおまだ研究途中で解き明かされていない力も秘めています。

中国から始まった冬虫夏草の歴史

冬虫夏草の特殊な効用にいち早く気がついて、
利用を始めたのは中国でした。中国は3千年以上も前から
漢方医学を発達させた国ですが、冬虫夏草については
18世紀になってからのようです。古くから滋養強壮・免疫強化・老化防止
といった万能薬的な効能があることが認められていました。

知る人ぞ知る-だった冬虫夏草が世界の脚光を浴びる
ようになったのは、1993年に開かれた陸上競技大会
での中国女子陸上選手の活躍でした。中でも、前年まで
世界ランク73位にしか過ぎなかった一選手が、
1万メートルで一気に42秒も記録を縮めたことは、奇跡を
通り越して「インチキくさい」といわれましたが、
「古来からの滋養強壮剤である冬虫夏草入りドリンクを飲んだだけだ」
と公表され世界中に知られるようになりました。




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